RoboTry

ROSを使ってロボットを動かすぞ

はじめての同人誌。技術書典 応援祭に参加しなければきっと俺は今頃…

こんにちは。と雷です。

技術書典8 応援祭で同人誌「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」を頒布しました。

BOOTHでも販売しています!

flyingthunder.booth.pm

応援祭も終わったので、頒布するまでの経緯を振り返る記事を書きました。 しかし、この記事は日記です。 ダラダラ書いた記事です。 長いです

短く要点をまとめた記事も書いたので、そちらを閲覧することをオススメします。

robotry.hatenablog.com

日記でも構わないという人は読んで頂けると嬉しいです。

これから「同人誌書くぞ!」「来年は技術書典に参加するぞ!」という方に 現実を見せられたら良いなと思います。

ふぇーず1

始まりの9月

人生で一度は同人誌を執筆して売りたいという目標がありました。

きっかけは明確に言えませんが、おそらく技術書典4、5にお客さんとして参加したことや、 ロボカップのチームRootsでの活動などが、 創作意欲頒布意欲をじわじわと高めたことが原因だと思います。 (原因と書くとまるで病気みたいに思われそうですが、病気です。)

そして、2019年9月に 「今度開催される技術書典7に行って技術書典に参加するかどうか決めよう」と決心します。 (あーあーあーあ、やっちゃいましたね。)

ちなみに、今回頒布した「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」ではESP32というモジュールを扱っています。 9月の時点でESP32を搭載したロボットを作っていたので、 もし本を書くならESP32について書こうと決めていました。 (決まってなかったら同人誌を書く!なんてとてもじゃないけど言えないです…)

9/22 技術書典7に参加しました

もちろんお客さんとして。

ここで「読みやすい技術書を書く技術」という同人誌に出会います。

kosmos.booth.pm

git、GitHub、CircleCI、Re:VIEW、prh、RedPen、texlintを駆使して読みやすい文章を書く方法が書かれています。 素晴らしい同人誌に出会えました。 (そしてこの日、私は「この本に従えば同人誌が書ける」と確信します。浅はかですねぇ。)

この本には文書をgitでバージョン管理する方法が書かれています。 そのため、私の同人誌もgitでバージョン管理しています。

さて、技術書典7に参加し、執筆に役立つ同人誌とも出会ってしまったので、 私の心は完全に技術書典8に参加するモードです。

9/30 執筆リポジトリGitHubに作成

1コミット。すべての始まり。

f:id:macakasit:20200412143425p:plain
記念すべきInitial commit

早速「読みやすい技術書を書く技術」に従い、GitHubリポジトリを作成しました。

と言ってもこの時点では同人誌を書くことが確定していないので、 とりあえず準備してみただけです。

10月は

仕事が忙しくて執筆どころではありませんでした。 まだ5ヶ月あるから慌てなくても大丈夫でしょと考えています。

ちなみに、仕事が忙しすぎて深センでキーボードを買ったりしてました。

(↓この記事も読んでくれると嬉しいな)

robotry.hatenablog.com


ふぇーず2

11月は

まだウキウキしていたな〜。

11/20 社内同人誌勉強会

何の因果か知りませんが、私が勤めている会社に同人誌を書いたことがある社員複数名います。 そしてなんと私のように同人誌を書きたい社員が他にも何人かいたので、 社内勉強会が開催されました。

勉強会では同人誌の書き方、締切に間に合わせる方法、ブースに必要な小道具等々を学びました。

そしてこの日は帰宅後に、技術書典8のサークル参加要項を読みました(偉い)。

techbookfest.org

11/20 妻と雇用契約を結ぶ

同日、妻と雇用契約を結びました。 妻は趣味で絵を描いているので、本の表紙を描いてもらうよう懇願依頼しました。

契約内容は社外秘です。

ちなみに、妻にとっても初の同人誌制作です。

11/21 サークルカットって本の表紙じゃないの?

サークルカットを制作しました。 技術書典の参加申し込みに必須ではないけど、念の為作りました。

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人生初のサークルカット

(このとき、サークルカットは本の表紙を貼るものだと思っていた。。。)

11/22 技術書典8 参加申し込み

ここで応募しなければ今の私はもっと健康だったはず・・・

12月は

同人が忙しくてり回ることから師走と呼ばれています(要出典)(諸説あり)。

12/15 技術書典8に当選

オイオイオイ。しぬわ俺。

12/18 執筆開始

やるぞ!!!書くぞ!!!まずはRe:VIEWの設定だ! 15コミット。

ブランチ分けてさらに7コミット&プルリクエスト!!!

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自分のリポジトリに自分でプルリクエス

プルリクエストを出すと文書チェックが実行され、reviewdogがコメントしてくれます。

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reviewdogによるコメント

いいスタートだ。。。。

12/19 ドヤり煽り

4コミット。

Re:VIEWの設定したぜ」と、執筆仲間(社員)にドヤる煽る。

(煽る暇あったら執筆しろよな・・・)

12/22 技術書典8 入金締め切り

余裕で入金済み。

0コミット

ちなみに、大量に執筆してコミットしても結局は1コミットなので、 コミットが多ければ良いというものではありません。

(もちろん、0コミット執筆していないと同義である。)

12/28 冬休みの始まり

社会人でも冬休みはある!よっしゃ執筆するぞ〜〜〜!!!

0コミット

1月に

執筆することを書き初めと呼びます。

1/5 冬休み最終日

1コミット。

どうやらこの世界線では12/29〜1/4が消失したようです。 仕方ないね。

1/12 社会人働け執筆しろ

2コミット。

1日1コミットもできていないペース。

大丈夫かな?(大丈夫じゃない)

1/13 記憶にない

8コミット

流石に現実が見えてきたのか、この日は頑張ったみたいです。

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1月13日時点の目次

(間に合うのか・・・?)

1/15サークル配置発表

0コミット。

サークル配置をツイートする余裕はありませんでした。

1/18 煽り報連相

2コミット。

「はじめに」と「1章」を書いた(完成したとは言ってない)ので、また社員に煽り進捗報告を入れます。

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1月18日時点の目次(このころはロボット作る予定でした)

1/20 記憶にない

1コミット。

たくさん執筆したけどreviewdogに怒られたので寝たようです。

1/21 記憶にない

3コミット。

昨日reviewdogに怒られたので直しました。

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1月21日時点での目次

1/26 見本誌締め切り日の1ヶ月前

3コミット。

締め切りまで残り1ヶ月です。

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1月26日時点での目次(3章まで書けたらしい)

残り1ヶ月もあれば80ページくらい書けるよね。アハハ。

この日から本で扱うサンプルコード集を作り始めました。

github.com

参考までに、このリポジトリのコミットアクティビティを紹介します。

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サンプルコード集のコミットアクティビティ

締め切り1ヶ月前に作り始めるなよ。。。

1/28 記憶にない

1コミット。

ここらへんで「もう間に合わんやろこれ」と思い始める。


ふぇーず3

2月から

執筆しても間に合うたぶんきっとおそらく。

2/3 記憶にない

1コミット。

皆さんご存知の通り、1/28の次の日は2/3です

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2月3日時点での目次(2ページ目)

進んでないです。

2/8 記憶にない

1コミット。

諦めるなよ!!!

2/9 記憶にない

2コミット。

お、やる気出してきたか?

2/11 妻にサークルカットの制作を依頼する

ようやく、サークルカットが本の表紙ではないことに気づきました。

「女の子を2人描いて〜〜〜。女の子はこんな年齢と性格で〜(以下略)」と依頼しました。 (妻氏、描いてくれてありがとう。)

この日はタイトルを入れてもらいました。

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サークルカット タイトルだけ

そして、2コミット。

2/12 サークルカットの下書き完成

はやすぎやろ。(それに比べてどうして俺は・・・)

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サークルカットの下書き

0コミット。

2/13 諦めの諦めの諦めの諦めの

4コミット。

この時点で各章のサンプルコードがほぼできました

そのサンプルコードを解説する文章は・・・ない!!!

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2月13日時点での目次(2ページ目)

もう笑うしかない。

2/15 技術書典8開催の決定

1コミット。

コロナの情報がチラホラと出はじめて、いろんなイベントの中止や延期や開催のニュースが流れ始めました。

そんな中「技術書典8の開催を決定事項とする」という情報が技術書典運営から発表されました。

正直、「よっしゃぁあああ運営ありがとう!!!!(ムリムリムリムリ間に合わないいいいいい)」という感じでした。

2/16 真サークルカット完成

泣いても笑っても技術書典8開催です。やったね。

そしてなんと、妻からサークルカット完成の一報が!(仕事早すぎやろ俺の本も書いてくれ

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サークルカット

すぐにサークルページを更新しました。

techbookfest.org

技術書典始まったって感じ

2コミット。

2/16 妻氏〜本の表紙も描いて〜

同じく2月16日。 「サークルカットができたから、つぎは表紙描いて〜」と妻に依頼します。

今回はちゃんと依頼書を書きました。偉い。

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表紙依頼書(いや、まじで)

2/17 技術書典8中止のお知らせ

皆さんご存知の通り、技術書典8は開催中止になりました。

blog.techbookfest.org

苦渋の決断だったと思います。

この時点では技術書典 応援祭がいつ開催されるのかは分かりませんでした。

それでも1コミット。

2/18 それでも俺は書き続ける

たとえ技術書典が開催されなくても、ここまで来たら書き上げたいです。

今回のESP32本は、人のためだけでなく、自分にも役立つ技術同人誌です。

書き上げた後、自分で読み返す機会が多々あるでしょう。 (実際、今でも読み返しています。)

そのための2コミット。

2/23 記憶にない

3コミット。

2/24 記憶にないがやる気はあったようで

10コミット。

進捗多いぞ大丈夫か?

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2月24日時点での目次(2ページ目)

2/25 煽っていいのは煽られる覚悟のある奴だけだ

なんと同僚から執筆を終えたと報告が入る。

進捗報告で執筆仲間を煽っていたのはどこのどいつだ???? 反省しろ!全く。

(正直すまんかった)

3コミット。

2/26 技術書典8見本誌締切だった日

1コミット。

今思えば、技術書典8が開催されてたら間に合ってないですねこれ。

いや、開催していたら意地でも書き上げていたはず。 きっとそう。

(そう思わないとこれから先やってけない)

2/27 記憶にないが進捗はある

3コミット。

真面目にコツコツとコミットしています(最初からやれ)。

2/28 技術書典 応援祭 開催発表

運営ありがとう!!!!

blog.techbookfest.org

これで同人誌を売るという人生初の経験が達成できる!!!

0コミット。

2/29 うるう年は

1日執筆猶予がもらえるね! やったね!

3コミット。

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2月29日時点での目次(3ページ目)

希望の光が見えてきた(執筆してたら朝になったの意)。


ふぇーず4

3月から

書けば間に合う(バグ)。

3/1 記憶にない(辛いことは忘れるもの)

1コミット。

3/2 記憶にない(人間の脳はよくできている)

2コミット。

3/3 妻が表紙を完成させる

まじかよ妻氏。 仕事早すぎでは!?

しかしあの依頼書だからな、、、イメージと違っても仕方ないぞ。。。

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表紙(顧客が本当に必要だったもの)

なにがどうなったらこの表紙が出来上がるんだ!? 意味がわからない! 報酬増やします! 次回作もお願いします

5コミット。

3/4 乗るしかない、このビックウェーブに

8コミット。

あの表紙があるんだから、何としてでも書き上げるぞ!

3/5 応援祭 見本誌提出日

はい。間に合いませんでした

しかし応援祭では、イベントが終わるまでの間いつでも見本誌を提出して良いのです。

ありがとうっっっ運営っっっっ!

0コミット

3/7 いい流れだこのまま終わらせるぞ

2コミット。

(あれ?3/5と3/6は?)

3/8 ゴールまでもう少し

7コミット。

3/9 入稿!!!

16コミット。

そしてmasterへマージ。

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3月9日にプルリクエストをマージした

書き終えた!!!! よくやった!!! 偉いぞ自分!!!

こうして、人生初の同人誌「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」が技術書典 応援祭で販売されました。

techbookfest.org

長い道のりでした・・・、とてもじゃないけど楽勝だったなんて言えないです。

技術書典 応援祭に参加しなければきっと俺は今頃リングフィットアドベンチャーでムキムキになっていたはずなのに。

しかしそれ以上の経験になったので、執筆してよかったです! 1冊の本を作り上げる達成感にはさすがの任天堂も勝てないですね!

"リングくん「つぎは技術書典9だよ!頑張れ!」"

3/10 ~ 4/5 技術書典 応援祭

さて、技術書典 応援祭は約1ヶ月間開催されました。

その間、「推し祭~出展者の陣~」や、「推し祭~購入者の陣~」等、twitter上で盛り上がるイベントが開催されていました。

blog.techbookfest.org

が、しかし、私は何をしていたかと言うと、、、

www.nintendo.co.jp

やっぱり任天堂はすごい!

まとめ

ここまで長い記事を読んで頂き、ありがとうございました。

また、本を購入していただいた方、本当にありがとうございます!!!

要点をまとめた記事も書いたのでそちらを見てください。

robotry.hatenablog.com