RoboTry

ROSを使ってロボットを動かすぞ

「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」を執筆しました。技術書典 応援祭の振り返り。

こんにちは。と雷です。

技術書典8 応援祭で同人誌「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」を頒布しました。

BOOTHでも販売しています!

flyingthunder.booth.pm

応援祭も終わったので、執筆中にやってよかったことよくなかったことをまとめます。 そして、これらを踏まえて次回挑戦したいこともまとめます。

これから「同人誌書くぞ!」「来年は技術書典に参加するぞ!」という方に すこしでも参考になったら良いなと思います。

また、今回が初めての同人誌制作だったので、ベテランの方は暖かい目で読んで頂けると嬉しいです。

この記事とは別に、申込みから入稿までの過程を日記形式でまとめた記事も書きました。 執筆活動のつらさ楽しさがよく分かるので、ぜひご覧ください。

robotry.hatenablog.com

やってよかったこと

まずはやってよかったことです。 これらを実行したおかげで本を書き上げることができました。

執筆経験者に同人誌の書き方を教えてもらえた

個人的に1番やってよかったことです。

私が勤めている会社に同人誌の執筆経験者が複数名います。 その先輩方に同人誌の書き方、出展の仕方等々を教えてもらいました。

知識ゼロで執筆・出展することは不可能に近いと思います。

イベントや印刷所等の公式ページを読んだり、 あるいは執筆経験者が書いたブログを見たりして知識を増やして挑みましょう。

また下記のような勉強会に参加すれば、経験者から直接話を聞くことができます。

techbookfest.connpass.com

知っていることを本にした

知らないことは本にできません

と言うと大げさですが、「書きながら調べたらいけるっしょ」って考えていると痛い目を見ます。

私は執筆する前にESP32ロボットを作り上げていましたが、 結局、執筆時間よりも調査時間のほうが多くなりました

GitHubでバージョン管理とレビューをした

執筆するにあたって「読みやすい技術書を書く技術」という同人誌がとても参考になりました。

kosmos.booth.pm

この本にはgit、GitHub、CircleCI、Re:VIEW、prh、RedPen、texlint等のサービス・ツールを駆使して、 読みやすい文章を書く方法が書かれています。

この本に習ってGitHubリポジトリを作成し、 執筆→コミット→プッシュ→レビュー→修正&執筆→コミットというサイクルで作業できました。

f:id:macakasit:20200412174940p:plain
GitHub上でのレビュー

自動レビューも嬉しいですが、なによりもGitHubにデータがあることが嬉しいです。 自宅にいても職場にいても、GitHubからダウンロード(クローン)すればすぐに続きを執筆できちゃいます。

(逆に言うと、どこにも逃げ場がない

妻にサークルカットと表紙を描いてもらった

サークルカットと表紙の制作を妻に依頼しました。もちろん報酬も渡しました

f:id:macakasit:20200411223125p:plain
妻が描いた表紙

妻のおかげで本がより魅力的になったと実感しています。ありがとうございます。

f:id:macakasit:20200410222750p:plain
【参考】私が描いた表紙依頼書

Twitterで宣伝した

技術書典に本をアップロードしただけでは誰も買ってくれなかったと思います。

アップロード後にTwitterで本の内容を宣伝しました。

また、執筆中も進捗をツイートしていました。 これも効果あったんじゃないかと思います。

宣伝効果は評価しにくいので、やらないよりかはやったほうが良い、程度に捉えています。

やってはいけなかったこと

つづいて、やってはいけなかったことです。真似してはいけないことです。

1文字も書かない日がたくさんあった

ようするに執筆をサボった日がありました。

これは不思議なことなんですが、執筆しない日は連続するのです

「今日は休んで明日やろう」は馬鹿野郎です。 今日筆を休めたら明日は机にすら向かなくなります。 毎日、最低1文字でも書くべきでした。

日記記事 を見るとどれだけ書いていなかったのかがわかります。

多くを書こうとした(そして書けなかった)

本を書き始めた頃はロボットも作成する予定でした。

つまりESP32の使い方だけじゃなく、ハードウェア・メカの設計部分にも触れる予定だったのです。

無謀、、、ですね。

執筆後半で「ロボットを作る」章は消えました。

サンプルコード作成と執筆を同時に進めようとした

「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」では、ESP32でモータやセンサを動かします。 そのためのサンプルコード集を作成しました。

github.com

執筆中に作成しました

「執筆の気晴らしにコーディングするか〜」 なんてなるわけありません。 ただの負荷です。

執筆した日はコーディングできません。コーディングした日は執筆できません。

妻「イラストを依頼するのが遅い」

すみませんでした!!!!!!

次は早く依頼するので許してください!!!!

※どれくらい遅かったのかは日記参照

執筆を諦めかけた

締切が近づくと諦めも近づきます

今回は技術書典8が中止になったので、不幸中の幸いですが、なんとか間に合いました。

根性論で執筆はできませんが、締切が近い場合は根性で仕上げましょう

本の宣伝が弱かったかも?

これはそこまで反省する内容ではありませんが、Twitterだけじゃなく、 本の紹介記事を書いても良かったかな〜と思います。

技術書典の販売ページに書ける情報は限られているので、 このページだけじゃ本の魅力を伝えきれないと思います。

techbookfest.org

今回は初めての同人誌制作だったので、完成して満足しちゃったというのもあります。

次回挑戦したいこと

最後にまとめるのが、もし次回作を書くことがあれば挑戦したいことです。

1日1文字1コミットは最低でも実施する

もう一度言いますが、執筆しない日は連続します。 少しでも良いので執筆を続けることが大事です。

コミットメッセージで日記を書く

これは日記記事を書いてて気づいたことです。

執筆期間は数カ月に続くものなので、毎日日記を書くのは大変です。 (執筆は毎日しましょう

かと言って記録を残さないと、なぜその日は執筆できなかったのか、あるいは執筆できたのか反省できません

そこで思いついたのがコミットメッセージで日記を書くことです。

↓例えばこんな感じ

$ git commit -m"今日はリングフィットで疲れたから書きたくない"

ものを作ってから執筆を始める

次回作でロボットを作る本を書くのであれば、 執筆しながらロボットを作るのは無理です。

1番難しい挑戦だと思いますが、がんばります。

書きたいことはものづくりの最中に発生するから、難しいね)

イラストの指示は早めに丁寧に

本当にすみませんでした!!!

本の宣伝

最後にもう一度宣伝です。

技術書典 応援祭で販売した「ESP32で動く!ロボットを作ろう!」をBOOTHでも販売しています。

flyingthunder.booth.pm

ESP32初心者にオススメの本です。 この本を読めばESP32でモータを回したり、センサの値を読み取ったり、Bluetoothで通信できるようになります。

読んで頂けると嬉しいです。

まとめ

技術書典 応援祭に向けて執筆中の出来事を振り返りました。 少しでも参考になると嬉しいです。

そして、読み応えがある長くつらい日記記事も書きました。 こちらもご覧ください。

robotry.hatenablog.com